【ヴィーガン】肉を食べないメリット4選|健康にも環境にも◎
毎日の食生活を見直してみませんか?肉を摂らないヴィーガン・ベジタリアンも再度確認したい肉を食べないメリットを厳選してご紹介!
実際に健康に悪い影響があるとされている食品は、牛豚肉などの赤肉やバターなどの飽和脂肪酸などがあります。
この他にもマイナスとされる食品はありますが、今回は肉に焦点をあて、肉を食べないメリットについてご紹介します。
ヴィーガン生活をしていると、前述の食品は摂らないため無縁に思えるかもしれませんが、いま一度メリットを確認しておきましょう。
肉を食べないメリット4選
1. 健康に良い
もともと日本人は長い歴史の中で、植物性タンパク中心の食事をしていました。
時代と共に欧米流の肉食やファストフードを食べるスタイルに移行し、食生活が大きく変化しています。肉を食べないメリットのポイントになる健康面との関連を見ていきましょう。
消化不良の改善&腸内スッキリに
肉を食べ消化をするとき、野菜を消化するよりはるかにたくさんのエネルギーを使います。胃や腸などの消化器は常にオーバーワークを強いられています。
肉を食べない生活に切り替えると、身体の負担が少なくなり、胃腸本来の働きが取り戻せ、消化不良改善されて腸内がスッキリします。
ヴィーガンやべジタリアンは肉を食べないですが、そうでない方達におすすめは、週1日でもお肉を抜く日を作り、消化器官の休日を作ってみましょう。
からだが軽くなり心も身体も活動的に
肉類の消化にかかる時間は、約12時間~24時間かかるってご存じですか?比べて野菜の消化時間は約2時間、果物は40分ほどで消化が完了します。
肉類を控えることで食べ物の消化活動の時間が変化し、肉の消化にかかっていた分のエネルギーを他の活動に使えるようになります。
それらのエネルギーは身体の疲労回復に使い、疲労感が減少すると考えられています。
消化不良でなんだか身体が重くて…と感じていれば、お肉をやめると身体が軽くなるのを実感できます。すると心も身体、どちらも活動的になる可能性が広がります。
また、疲れを感じにくくなり、眠気の防止にも繋がって、頭も冴えてサクサク仕事がはかどると言われています。
カロリー抑えてダイエット効果〇
肉類をやめると毎日の摂取カロリーや脂質を削減することができます。肉に代わる野菜などの食品を食べることで、食物繊維やビタミン、タンパク質を多く摂り入れられます。
野菜や大豆タンパク質は、調理の仕方で満腹感をだせるので、急激な食事制限をすることなく穏やかなカロリー削減が可能です。
肉や卵などは特にコレステロールやカロリーを多く含むため、1日の必要摂取料よりカロリーオーバーになってしまいます。
肉を食べないメリットは、野菜や大豆、穀物でカロリーを抑えた食生活ができ、無理ないダイエット効果が期待できます。
がん予防になる
肉などの動物性タンパク質は、腸内へ送られたときに悪玉菌の増殖や腸内環境の乱れを作り、腸管の蠕動(ぜんどう)運動を低下させます。結果的には大腸がんを起こすリスクが高まります。
世界保健機構(WHO)の外部組織の国際がん研究機構(IARC)では、さまざまな発がん性物質がグループ分けされいます。
IARCの発表によると、具体的に加工肉をどれくらいの量を食べるとリスクが高まるのかについて、農林水産省がまとめた記事によると、1日あたり50g、毎日食べ続けると大腸がんのリスクが18%増加するとしています。
すなわち、肉を食べないメリットとしてがん予防に繋がることになります。
(出典:国際がん研究機関(IARC)による加工肉及びレッドミートの発がん性分類評価について(農林水産省))
赤肉とがんリスクの詳細はヴィーガンと健康|WHOも認める赤肉摂取とがんリスクの関係について解説をご覧下さい。
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飽和脂肪酸の摂取が抑えられる
肉類の赤身肉や脂身・鶏肉の皮・ラード・バター・乳脂肪・ココナッツミルクなどは、血中コレステロールを高くする作用のある飽和脂肪酸が多く含まれています。
これらの動物性脂肪や脂身の多い肉を食べないメリットは、糖尿病や脳卒中の予防に効果があるとされています。(出典:厚生労働省)
また飽和脂肪は、心血管系疾患の発症リスクを高めますが、植物性食品と乳製品のそれは、リスクを低下させるかもしれない、というオランダ・ユトレヒト大学からの研究報告もあります。(出典:国立健康・栄養研究所)
肉をやめて食物繊維を多く含む野菜を積極的に食べていくと、体内のコレステロールの蓄積を防ぐことができます。
生活習慣病などの改善
肉を食べないメリットは、生活習慣病(脳血管疾患や心疾患の危険因子となる動脈硬化症・糖尿病・高血圧症・脂質異常症)の改善に繋がります。
飽和脂肪酸を含む動物性脂質は(特に哺乳類の肉)は、人の身体の中で消化しきれずコレステロールとして蓄積されます。血管内にコレステロールが蓄積すると、動脈硬化などの危険性が高まります。
反対に、植物性脂質は不飽和脂肪酸が多く含まれ体内に蓄積しづらく、高血圧や動脈硬化などのリスクを減らせるとされています。
肉類の消化時間は長く、消化に多くのエネルギーが必要となり、心臓への負担も大きくなりますが、野菜や果物は消化時間が短いため、肉を食べない生活を送ることで心臓病のリスクが低下します。
また、植物性の食品には、身体の免疫機能の働きを高めてくれる栄養素がたくさん含まれています。
ビタミンCやカロチノイド(ビタミンE)・亜鉛・フラボノイド(ポリフェノール)免疫力を高めて病気にかかりにくい身体作りには、ヴィーガン食はおすすめです。
精神的に落ち着き、イライラが改善
肉をたくさん食べると体が酸性体質になるため、怒りっぽくイライラしやすくなると言われています。
肉を食べないことで、肉に含まれる抗生物質やホルモン剤の摂取量が少なくなり、人のホルモンバランスの乱れを防げ、気持ちが穏やかになると考えられています。
また抗生物質・化学ホルモンが健康減ることで肌荒れの改善や、疲れを感じにくくなるため、精神面でもバランスが整うとされています。
結果的に、身体のバランスの乱れが改善されて、笑顔で過ごす時間が長くなっていくというわけです。
2. 地球環境に貢献できる
畜産は地球温暖化だけではなく、気候変動や水不足・水汚染・海洋の酸性化・種の絶滅など数々の環境問題の原因でもあります。
子供達に健康的な未来と地球環境を残すのは大人の責任です。肉を食べるのをやめるメリットは、地球環境を持続させていくために貢献できることなのです。
それでは、実際にどんな点があるのか詳しく見ていきましょう。
節水
世界中の水は、人間よりも家畜用として多く使われています。世界の水の30%が畜産に使われ、5,000匹の豚は20,000人が住む街と同量の汚水を排出するとされています。
穀物1トン生産するために必要な水は1,000トン~2,000トンで、一日分の食糧を生産するのに必要な水の量はおよそ2,000リットルです。
日本人は一人平均一日3,000リットルの水を消費していると言われています。肉を食べるのを止めることは、節水に繋がります。
また、家畜の飼育工場から出る廃水は、水路や河川を汚染して人間にとって有害であることはもちろん、生態系全体をも破壊しかねません。
廃水に含まれるほとんどは家畜の糞尿で、あらゆる種類の微生物や病原菌が含まれている可能性があります。
メタンガスや温室効果ガスの削減
食肉生産のメタンガス・二酸化炭素の排出量は、植物性食品の何十倍も多く出されています。
牛と羊のおならとゲップには、地球温暖化に大きなダメージを与えるメタンガスが含まれています。牛肉や牛乳、乳製品、羊肉を控えることで、温室効果ガス(牛や羊のゲップ)排出を抑制できることになります。
2010年、ニューヨーク州ベッドフォードの町は、2020年までに温室効果ガス排出量を20%削減するため、コミュニティ全体の取り組みを開始しました。
また、ミートレスマンデー(Meatless Monday)という非営利団体は、週に1日肉を食べないことが、環境や身体に良いと活動を続けています。
土地使用量を抑えられる
世界規模で畜産業界の環境への影響が懸念されている中、現在も食肉の消費量が増加し、その需要をまかなうために木々が伐採され、牧場や畜産工場が建築されています。
現在、地球の陸地の26%が家畜用の放牧地に使用され、世界中の農地の75~80%が家畜用の飼料(エサ)の生産に使われているということです。(出典:GREENPEACE)
肉の消費を抑えることで、牧場や畜産工場の建築増加を抑えることができ、土地使用量削減に繋がります。そうしたメリットは環境保護問題と連動しています。
食糧危機の問題の糸口に
現在世界中の穀物の3分の1は畜産に消費されています。その量は、8.7億人が食べていけるだけの十分な量といわれています。
畜産に消費される穀物を減らせば、その分人間が食べられる量も増え、毎日8億人以上もの人が飢餓に苦しむことがなくなると考えられます。
多くの農地は人のための食料ではなく、畜産のための食糧の生産に使われ、牛肉1kgを生産する場合、10kg以上の食糧が必要なので、肉食を止めれば食糧危機の問題の解決に繋がっていきます。
海の保護
ヴィーガンが魚を食べない最大の理由は、環境破壊を止めるためです。
魚はこのまま乱獲を続けていくと2048年には海から食用魚がいなくなると、2006年アメリカの科学雑誌「Science」に論文が掲載されました。
また、魚を捕獲する底びき網漁は巨大な網で海底を引きずるため、海底のサンゴなどを傷つけています。
こうした漁業は目的の魚に対し、20倍近くもほかの生き物を犠牲にしていると言われ、人が魚を食べなければ海の保護に繋がるという意見も多くあります。
3. 動物愛護ができる
ヴィーガンはお肉などを食べないだけでなく、革製品等、動物由来のものを一切使用しないことで知られています。
食肉目的で強制的に太らされ、運動もせず虐待の様な環境で飼育されているケースが多くあります。
人が肉を食べると言うことは、提供する動物たちの犠牲の上に成り立っています。動物たちの苦しみや痛みを解放すべく、動物愛護の観点からのメリットです。
動物愛護の詳細はヴィーガンになる理由とは?定義やベジタリアンとの違いも紹介をご覧下さい。
ヴィーガン生活の入門に最適!見た目も味も、お肉そのものですが、動物性原材料をいっさい使用しない、100%ヴィーガンのソイミートです。
面倒な下処理が不要なので、料理をするときも、普通のお肉とまったく同じです。
ソイミートを使うのが初めての方や、いままでソイミートが少し苦手だと感じていた方には、ぜひ!
4. お金の節約になる
菜食は高いというイメージがありますが、実際には穀物と豆類は肉より安く、肉をやめると食費が軽減します。
オーガニック・有機食品は、野菜も含め多少割高な設定だと思われていますが、そこには安心安全な手間ひまかけた行程があり、それらは決して”高い”ものではありません。
肉はピンからキリまであり、最高級ブランド和牛ともなると100g数十万円すると言われます。安すぎる肉は質が悪く、匂いがある脂肪が健康を害することも。
大豆ミートは、肉より値段が安く、現在は開発が進み美味しさもアップしています。肉を食べるのをやめ、質の良い穀物大豆や調味料を使う料理は、最終的には節約に繋がります。
大豆ミートに関してはこちらの記事をご覧ください
大豆ミート(ソイミート)とはいったい何?ヴィーガン必須の代替肉を徹底解説
まとめ
肉を食べないメリットについてご紹介しましたが、もともと肉が体質に合わない人や、宗教上の理由で肉を食べない方たちも多くいます。
健康面では医学的にも検証されている病気になってからやめた方や、予防のためにやめたというケースもあります。
肉をすぐに食べなくするのは、それなりのストレスとなってしまう場合もあるので、身近なところから始めて見てはいかがでしょうか。
1週間に1日、お肉を食べない日を作り、買い物に行ったときにはお肉以外の代替大豆ミートや、豆腐製品など積極的に目を向けてみてくださいね。
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