野菜・果物を多く摂るほど死亡率低下?プラントベースで身体だけでなく心の健康も
野菜と果物の摂取量が多いほど全死因死亡リスクが低下!精神面にも良い影響を与えるという、ヴィーガンとしては嬉しい研究論文をわかりやすくご紹介します。
【ヴィーガンになる理由】
①動物愛護のため
ヴィーガンの定義にもありますが、動物愛護を動機としてヴィーガンになった方は多いとされます。
食はもちろんですが、ファッションや化粧品などあらゆる分野において、「動物愛護」を優先し、動物性となる毛皮やシルク、革製品、また動物性由来の日用品などは避けます。
また、動物実験を経て開発された、化粧品や石鹸、シャンプーなどの日用品も、極力避ける傾向にあります。
②環境のため
畜産業・酪農業がもたらす環境問題を理由に、ヴィーガンになる人も増えています。
肉や乳製品産業がもたらすとされる、温室効果ガスの排出、森林伐採、水消費量などが、より環境に悪いとされており、肉や乳製品を避けることを重要視します。
さらに、近年においては、地球温暖化問題に対する運動も活発化し、このような環境問題を動機に、ヴィーガンを実践する人も増えています。
③健康のため
特に、欧米諸国では、糖尿病(2型糖尿病)や肥満人口が増加しており、これらの問題と動物性食品の摂取が深く関係している可能性から、ヴィーガンへ移行する人が増えています。
欧米諸国に多い、ということはこの影響もあるかもしれません。
日本においても食が西洋化し、肉食中心な食生活を送る中で、健康への懸念が増し、ヴィーガンを実践している人々が増えているようです。
今回ご紹介する「野菜・果物を多く摂るほど死亡率低下」の研究結果から、今後、健康面を考えて、プラントベースのヴィーガンを実践する方も増えそうです。
④エシカル(倫理的)な考えから
ヴィーガンになることを選択する理由として、エシカルな考えによる可能性もあります。
お肉を食べないことを選択するエシカル(倫理的)な理由は、以下の通りです。
- 食肉処理に反対する:食物のために動物の命を終わらせたくない
- 非人道的な工場慣行:非人道的な条件において、家畜を飼育する工場畜産を支援することを拒否する
- 劣悪な労働条件 :労働者にとって劣悪な条件の工場畜産を支援することを拒否する
- 人道上の理由 :世界に飢餓が非常に多い場合、動物飼料用の穀物を生産することを土地と資源の不当な使用と考えている
お肉を食事に取り入れることは、上記のような倫理的懸念へ繫がるという考えがあるようです。
以上のように、ヴィーガニズムは、動物愛護のひとつから、環境問題や個人の健康などに関する幅広い懸念に移行するにつれて、かつては少数派だったヴィーガンを実践する人が、ますます増えているようです。
それでは、ヴィーガンになる理由の1つである「健康のため」に関係する「野菜・果物を多く摂るほど死亡率低下させる」について、詳しくご紹介していきます。
健康のためにヴィーガンになる方も多い
ヴィーガンになる理由として、「健康のため」の方も多く、最近では、芸能人の中田敦彦さんも「健康のため」にヴィーガンとなり話題となりました。
詳しくは、以下の記事も参考にしてください。
中田敦彦さん筆頭に芸能界でもヴィーガンが流行|ヴィーガンになった理由も紹介
ヴィーガンになる方は、動物愛護や環境問題、動物性食品の健康への影響などからその生き方を選択しますが、中田敦彦さんの場合は、「健康への問題」を感じて、ヴィーガンになられたようです。
ヴィーガンをテーマにした動画内では、WHOの2015年の報告による「赤肉・加工肉はがんのリスクを高める可能性があると認めている」点にも触れ、「本当に我々は肉を食べなければいけないのだろうか」という事を問われているとも仰っています。
詳しくは、「WHOも認める赤肉摂取とがんリスクの関係について」の記事も参考にしてください。
ヴィーガン実践で健康に|WHOも認める赤肉摂取とがんリスクの関係について解説
動物性食品の摂取が健康問題に深く関係している可能性から、ヴィーガンとなり、野菜・果物など、プラントベースの食生活を選択する方は確かに多いようです。
そこで、野菜・果物を摂ることで、心身共に健康になることが明らかにされた研究結果に関して、
- 野菜・果物を摂ることでの身体面への影響
- 野菜・果物を摂ることでの精神面への影響
の2つに分けてご紹介します。