大企業のサステナブル対応!今話題の企業の驚くべき取り組みをご紹介
サステナブルとは、人間・社会・地球環境の持続可能な発展を促す考え方です。今回は、誰もが知っている大企業に焦点を当て、地球環境や人びとの健康に配慮したサステナブルな取り組み事例を5つご紹介します。
3. ユニ・チャーム
赤ちゃんには必需品の紙おむつ。現在では、高齢化の進展に伴い、紙おむつの使用量が年々増加しており、家庭内で排出されるごみのうち1/8の体積を占めているといいます。
また紙おむつは、製造過程で大量の森林資源を消費しているにもかかわらず、 ひと昔前までは使用済紙おむつはごみとされ、そのまま大量に廃棄されていました。
同社では、使用済の紙おむつをごみとせず、使用済のものを細かく砕いて洗浄し、素材別に分けた上で、再び新しい紙おむつを製造する技術を開発しました。
この技術によって、使用済紙おむつにかかっていたごみ焼却コスト、二酸化炭素の排出量の削減、および資源の有効活用を実現させています。
使用済紙おむつのリサイクルを本格的に取り組む企業は世界にもほとんど存在しておらず、ユニ・チャームは、リーダー的な存在として業界を牽引していくことが期待できます。
4. シチズン
シチズンは、1918年に設立した歴史ある時計会社。
同社は2016年より、地球や人に配慮したサステイナブルな時計を展開するブランド「シチズン エル」を立ち上げ、同ブランドの傘下では、40種類以上の時計を販売しています。
「シチズン エル」のブランドコンセプトは、地球のように美しいサステナブルウォッチ。
時計のベルト部分には、海や川などで見つかったペットボトルを回収し、リサイクルした繊維や、パイナップルの葉(ヴィーガンレザー)などレザーフリーの製品を使用しています。
そして時計の電池は、太陽光などを利用して蓄電するため電池の交換は不要であり、まさにエコで地球と人びとに優しい時計となっています。
ヴィーガンレザーについてはこちらの記事もご参照ください。
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普段身に着ける腕時計が、地球環境に配慮したものづくりに貢献していることは、身に着けるユーザー側にもエシカルな感覚を与えてくれるでしょう。
エシカルとサステナブルの違いについてはこちらの記事をご参照ください。
5. パナソニック
白物家電大手のパナソニックでは、環境に配慮したより良い暮らしの実現に向けて、「CO2ゼロショウルーム」を非製造拠点に導入しています。
例えば、調達電力をバイオマス発電電力へ100%切り替えることで、電力使用に伴うCO2排出をゼロにするといった取り組みです。
*バイオマス発電とは、木質チップ、パーム椰子殻といった廃棄される植物を燃料として発電されるため、CO2を増加させずにエネルギー生み出すことが可能となっています。
また工場においても、CO2ゼロ工場をグローバルに拡大させています。
ベルギーでは、強い風の力を活用して風力発電を行い、CO2ゼロ工場を完成させ、
ブラジルでは、水力を活用して水力発電を行い、複数工場のCO2排出ゼロを実現させました。
環境破壊の主因となる汚染物を排出していた工場が、今後もCO2ゼロ工場に置き換わっていくことで、生態系に及ぼす負荷を軽減し、環境に配慮した安心・安全なものづくりが広まっていくことでしょう。
6. セブンイレブン
おにぎりから洗剤まで購入できる便利なコンビニの代表格であるセブンイレブン。
今や生活に欠かせない存在として、日本全国で21,318店舗が存在しています。(2022年4月末時点)
そんなセブンイレブンでも、地球環境に配慮したサステナブルな取り組みに力を入れています。
例えば、飲み終わったペットボトルを回収するための「ペットボトル回収機」を店内に設置し、回収したペットボトルをリサイクルして、また新たなペットボトルを作る循環型リサイクル「ボトルtoボトル」を推進しています。
さらに店舗で回収したペットボトルのみで作られた飲料「一(はじめ)緑茶 一日一本」500ml(税別118円)も販売しています。
一(はじめ)緑茶 一日一本 500ml×24本(Amazon)
そして働く人に欠かせないレジ横にあるコーヒー。こちらについても、コーヒーを抽出する際に出る「コーヒーかす」をリサイクルして新たな製品を生み出すことを行っています。
セブンイレブンでは、コーヒーが持つ消臭効果に注目し、コーヒーかすを原料とした消臭除菌剤を開発しました。なお現在、こちらは店舗内清掃で使用されており、非売品となっております。
【ご参考】セブンが「コーヒーかす」で消臭除菌剤
まとめ
サステナブルというと、地球境保護について語られることが多いのですが、じつはそれだけではありません。経済格差、社会格差などの社会問題や、健康、食生活など人間そのものを取り巻く問題などを含めた課題を解決し、持続可能な社会に向けた取り組みを実践していくことが重要になっています。
このような時代に、私たちができることとしては、SDGsに積極的に取り組む企業の事例を知り、その製品・サービスを積極的に消費していくことです。
今回は誰もが知っている大企業が行っているサステナブルな取り組みをご紹介しました。
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