廃棄物ゼロスーパー「The Clean Kilo」がイギリスで話題|実態を徹底調査

廃棄物ゼロスーパー「The Clean Kilo」がイギリスで話題|実態を徹底調査

イギリスのサステナブルなスーパーマーケット「The Clean Kilo」の魅力をご紹介。環境への取り組みにも熱心な話題多いスーパーの情報を現地イギリスよりお届けします!

ハッピーキヌア編集部
2021年02月07日
廃棄物ゼロスーパー「The Clean Kilo」がイギリスで話題|実態を徹底調査
近年、持続可能な社会の実現を念頭に置いた、人や社会、環境に優しい消費行動であるエシカル消費の理念が世界的に広がっています。

このような流れもあり、エシカルな消費を可能とさせる、エコストアも増えています。

 

今回ご紹介する、イギリスのサステナブルなスーパーマーケット「The Clean Kilo: Zero Waste Supermarket」は、廃棄物ゼロをコンセプトにしており、イギリスの多くのメディアにも取り上げられる話題のスーパーマーケットです。

プラスチックを使用しない製品を販売し、可能な限り地元で調達された商品、食品廃棄物を削減することを理念とし、「量り売り」を主体とした大変魅力あるショップです。

 

今回は、この廃棄物ゼロスーパーマーケット「The Clean Kilo」の実態を、イギリス在住の著者が詳しくご紹介します。

 

廃棄物ゼロスーパーマーケット「The Clean Kilo」誕生の経緯は?

 

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「The Clean Kilo(ザ・クリーン・キロ)」は、イギリス第二の都市・バーミンガム拠点とする、イギリス最大級の廃棄物ゼロスーパーマーケットです。

 

The Clean Kiloの理念は、プラスチックを使用しない製品を販売し、可能な限り地元で調達し、食品廃棄物を削減すること。

 

この考えは、設立者のお二人、ジャネットさんとトムさんの会話から始まりました。

食品包装に不必要なプラスチックが使われているのを見て、ジャネットさんは「なぜプラスチック包装のないスーパーがないのか」と疑問に。

これを聞いて、トムさんはオーストラリアでの学生時代に頻繁に訪れていた「量り売りシステムのお店」のことを思い出し、マーケティングとデザインの経験のあるジャネットさんとこのプロジェクトに乗り出すことになったようです。

 

また、お二人は、ショップ開設への十分な資金を持っていなかったため、クラウドファンディングにより、資金を調達されたようです。

 

廃棄物ゼロスーパーマーケット「The Clean Kilo」のエシカルな取り組み

 

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一括調達と無包装販売することで、食品システムとその過剰包装されたサプライチェーンに挑戦するため、このスーパーマーケットは立ち上げられました。

サプライチェーン:商品や製品が消費者の手元に届くまでの、調達、製造、在庫管理、配送、販売、消費といった一連の流れ。

 

こちらのスーパーは小規模ではありますが、乾物や家庭用品、トイレタリーなど、従来のスーパーマーケットで購入可能なほとんどの商品を販売しています。

 

特に、オーガニックの豆類な穀物は充実しており、ヴィーガンやベジタリアンの方の利用も多いようです。

 

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また、冷凍コーナーやデリカテッセンカウンター、果物と野菜、オレンジジュースとコーヒーマシン、チルドミルクディスペンサーなど、商品の品揃えを拡大することで、廃棄物ゼロのショッピングを先駆けて推進しています。

 

 

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自家製のオーガニック豆乳もあります!

イギリスの豆乳は、実は大豆の割合が低くガッカリな商品も多いのですが、こちらは見るからに濃厚そうで、期待できそうです。

 

忙しいライフスタイルの鍵となるのは利便性であり、パッケージフリーで提供する商品の限界に挑戦し続けています。

 

また、プラスチック汚染の削減に最大の効果をもたらすためには、幅広い製品を揃えることが非常に重要であるという考えもあるようです。

 

それでは、エシカルな取り組みへの具体例をご紹介します。

 

「量り売り」システム

 

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個別包装の必要性を排除するために「量り売り」システムを採用しています。

利用客は、自分の容器を持参し商品を詰め、可能な限り容器の再利用することを奨励されます

 

現在、世界のプラスチックの9%しかリサイクルされていないため、環境への不可逆的なダメージをさらに防ぐためにも、プラスチックの生産を減速させる必要があります。

 

また、必要な量だけ購入出来ることは、近年問題となっている、フードロス(まだ食べられるのにも関わらず、廃棄されてしまう食品のこと)を減らすことにもなり、エシカルな消費となります。

 

詳しくは、「フードロス」に関する記事も参考にしてください。

食品・フードロスを減らすアクション7選|エシカルな取り組みを実践しよう

 

「エシカル消費」に関する記事も参考にしてください。

 

低所得者世帯への配慮

 

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販売されている製品のほとんどは、オーガニックか職人の手によって作られているため、品質は高くなっています。

しかし、持続可能な選択肢は低所得者にも提供されるべきだと考え、価格を競争力のあるものにするよう努めており、個別包装をせずにまとめて購入することで、節約した分を利用客に還元するよう考えられています。

生産された食品の3分の1は無駄になってしまうので、利用客は必要な分だけ購入することが出来、低所得者世帯が必要以上のものを買わずに予算を確保できるよう、支援することも可能です。

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