コペンハーゲン発のアップルレザー「リープ」と、ヴィーガンレザー5選を徹底解説
秋に向けて、流行りのヴィーガンレザーをチェックしてみませんか。特にオススメなアップルレザーをメインに解説していきます。
9月に入り、そろそろ秋用の服が気になる季節になりました。
秋と言ったら、レザーはマストアイテムではないでしょうか。
そんなレザーは地球に優しい「ヴィーガンなもの」へと変わりつつあることをご存知でしょうか。
その理由は動物を犠牲にせず、環境に配慮されている新な革として重宝され、世界中で研究・開発されているからです。
今回はヴィーガンレザーの一つとして、コペンハーゲンが生み出した「Leap™(リープ)」というアップルレザーについて解説していきます。
ちなみにコペンハーゲンとは、ヨーロッパのデンマーク首都で、2014年に欧州委員会より「European Green Capital(ヨーロッパの緑の首都)」に選出されている町です。
サステイナブルの意識が高い町のアップルレザーはどんなものなのか、是非最後までご覧ください。
そもそもアップルレザーとは
りんごの搾りかすを使用して作られている、ヴィーガンレザーです。
今までジュースなどで出た搾りかすは、食品廃棄物となって捨てられていました。
それをレザーに生まれ変わらせているのです。
ちなみに食品産業における、食品廃棄物はどのくらいの量かご存知ですか。
日本では年間1916万トン、米国では2009万トンの食品廃棄物が排出されています。
想像を絶する数ですね。
そんな破棄予定だったものから新しい価値を生み出すアップサイクルは、地球環境に大いに貢献できることが可能です。
アップルレザーは今後の革製品の革新的な素材の一つとして、広まっていくことでしょう。
「Leap™(リープ)」について
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Leftover Apples(リンゴの残り物)の頭文字をとって、「リープ」と名付けられたヴィーガンレザー。
Beyond Leather(ビヨン ドレザー)社という、コペンハーゲンを拠点とした素材会社が生み出しました。
最低50%のアップサイクルされたりんごを使用してつくられています。
製品の半分が廃棄物というだけでも、環境に配慮されています。
ですが、残りの50%は?
そこも気になるところだと思います。
素材が設計上持続可能なサステナブルであるリープ。
実は80%のバイオベース成分でつくられています。
そもそもバイオベースとは石油をつかわず再生可能な資源で、土壌や水中の微生物によって分解ができるとのこと。
環境中の二酸化炭素を増やさないという特徴もあります。
引用:農林水産省食料産業局
更に、従来の皮革生産よりも99%少ない水と、約85%少ないCO2*を使用してリープを製造でき、出来上がるまでに1日しかかかりません。リープは持続可能な革の代替品であるだけでなく、あらゆる段階で持続可能な方法で生産されています。
出典:Leap™
また、合皮によく含まれているプラスチックを一切使用せず、オーガニックコットンを使用。
その質感は本革に非常によく似ていて、柔らかく滑らかな手触りです。
気になる方はこちらからビヨンドレザー社のインスタグラムをご覧ください。
実際にその手触りは”見る”だけでも体験できるかもしれません。