脱炭素って知ってる?内容と身近で取り入れる事ができる実現方法を徹底解説
近年話題となっている「脱炭素社会」の実現は気候変動などの環境問題の解決に大きく関わります。では消費者の私たちには何ができるのでしょうか?脱炭素の意味と身近に取り入れる事ができる簡単なアクションを徹底解説していきます。
目次
クールチョイスによる脱炭素化社会の実現
冒頭でも述べた通り、脱炭素化社会の実現には、私たち一人ひとりの取り組みが非常に重要になってきます。
その後押しをするのが「クールチョイス」です。
クールチョイスとは、温室効果ガスの排出量削減のため、脱炭素社会づくりに貢献する「製品への買換え」「サービスの利用」「ライフスタイルの選択」などの方面から、「賢い選択」をしていくことを指します。
どのように実践することができるのか、それぞれの分野ごとにご紹介いたします。
クールチョイス例①省エネ性能の高い商品の購入
照明、冷蔵庫、エアコンなどの家電製品の買換え時に、省エネ製の高いものを選択することで、家庭から発生される二酸化炭素の発生を低く抑えることができます。
具体的には、家電量販店などで、ラベルが表示されている、省エネ基準達成率が高い商品や、星の数が多い商品を選ぶことで、簡単に省エネ性の高い商品を選ぶことができます。
通常、省エネ性の高い製品は、スタンダードのモデルに比べると値段も高価なイメージはありますが、これらの家電製品は、長い期間使うことができるので、購入時のコスト、ランニングコストを含めた最終的な金額を安く抑えることができます。
これは地球にとっても、消費者の皆さんにとっても嬉しいことですよね。
また、まだ稼働中の家電の中にも、10年以上使っているものがあれば、買換えを検討することもおすすめです。
今使っている家電を、省エネに特化された家電に買い替えた場合の年間のCO2の排出量や電気量の違いはしんきゅうさんで簡単に計算することができるので、よければ試してみてくださいね。
他にも、車を購入する際には、温室効果ガスの発生を極力抑えるよう設計されているエコカーを選ぶことや冬は暖かく、夏は涼しく過ごせるように工夫されたエコ住宅を建てることも省エネ性能の高い商品の選択に含まれます。
クールチョイス例②効率を意識したサービスの利用
これには、公共交通機関や公共サービスの積極的な利用が例として挙げられます。
誰も乗客がいなくても電車やバスは時間通りに運行する必要があるため、その際にも乗り物からは、温室効果ガスが排出されています。
また、国土交通省のデータによると、運輸の際の二酸化炭素の排出量は日本の排出量全体の約19%を占めており、そのうち、自家用乗用車が約50%を占めています。
そのため、移動する手段が、自家用車と公共交通機関どちらかで選べる場合、公共交通機関を選ぶことで、温室効果ガスの発生量を削減することができるのです。
(出典:環境:運輸部門における二酸化炭素排出量 – 国土交通省)
他に、サービス利用のクールチョイスの例としては、宅配便の再配達防止対策なども含まれます。
オンラインショッピングの普及とともに、宅配便の需要も増えましたが、配達の際にも、トラックから温室効果ガスは発生しますよね。
そのため、最近では、「オープン型宅配ボックス」の利用が注目されており、建物に内蔵された宅配ボックスの利用や、コンビニなど自宅以外での宅配便の受け取りが可能になってきました。
これにより、ドライバーは再配達のために必要以上の労働を強いられることが減り、消費者は出先から配達時間に気を使う必要がなくなります。また、配達回数が少なくなることで、トラックの稼働時間も短くなるため、温室効果ガスの排出量も削減されます。
オープン型宅配ボックスの利用は、一石三鳥ですね。
これに加えて、配送が長距離、特に空輸となるオンラインショッピング際は、なるべくまとめて買うように心がけることも大切です。
ハッピーキヌアECストアでは、送料無料になる商品の購入金額を税込10,000円以上としており、まとめてのご注文をお待ちしております。
お買い物はこちらから。
市場のニーズとともに、私たちの周りに溢れるサービスは、昔よりも多様化してきました。これらを最大限に活用し、脱炭素化社会に向かっていきましょう。
クールチョイス例③ライフスタイルの選択
脱炭素のためにできる、一人ひとりが始められるアクションの3つ目として、より環境に優しいライフスタイルの選択やそれに柔軟に適応していくことが挙げられます。
View this post on Instagram
クールビズは代表的な例です。クールビズは、夏の暑い日でも、軽装をした上で、適切な室温で快適に過ごすライフスタイルのことを意味します。
皆さんはエアコンをどれくらいの温度に設定しているでしょうか?
過度に設定温度を低くして、部屋を冷やしすぎてしまっていることはありませんか?環境省が推奨している、クールビズの一般的な室内温度は28°Cと言われています。
この数字は目安ですが、時には扇風機を使用したり、体温を下げてくれる夏野菜などの食べ物を摂ったりすることで、エアコンの冷房に頼りすぎないようにすることも大切です。
同じことが暖房を使用する際にも当てはめることができ、これはウォームビズと言います。
ウォームビズで推奨される室温は20℃と言われており、保温性の高い素材が使用された衣類の着用や、温かい食べ物の摂取、暖気が逃げないように窓やドアを閉めるなどを意識することで簡単に実践することができます。
また、家庭で1人1台エアコンを使用するのではなく、1部屋に集まって一緒に過ごしたり、公園や図書館など、快適だと感じることができる場所や施設に移動したりすることで、無駄な電力の使用を減らすことができます。
これを、クールシェア、ウォームシェアと言います。
コロナ禍で気軽な外出は難しいこともあると思いますが、三密を避けるように工夫しながら、ぜひ実践してみてくださいね。
先ほどご紹介したバスや電車など公共機関での移動を選択すること加えて、徒歩や自転車の移動の選択も脱炭素社会に繋がり、これをスマートムーブと言います。
もちろん、これらの移動は二酸化炭素の排出量はゼロとなりますので、究極のエコ活動と言えるでしょう。
スマートムーブは、環境に優しいだけではなく、体を動かす移動方法を選択することで健康にも良い影響を及ぼすため、地球にとっても自分自身にとっても嬉しいことですよね!
また、アメリカの一部地域では、レンタルスクーターの利用も人気があります。
詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。
現地スタッフがご紹介! 気軽に試せる◎ アメリカのサステナブルな取り組み7選
ご紹介した例以外にも、冷蔵庫の食品ロスがなくなるように工夫した献立を考えることや、マイボトルやマイ袋を使用することで、使い捨てプラスチックの消費を少なくすることも含まれます。
皆さんの生活で、すでに実践できているものも多くあるのではないでしょうか?
このように脱炭素ライフスタイルへの転換のための鍵となるクールチョイスは、日々の生活に取り入れる事ができるのです。
また、クールチョイスはエシカル消費の一環でもあります。つまり、クールチョイスを実践することで、同時にエシカル消費も行うことができているのです。
エシカル消費についての詳しい内容については、ぜひこれらの記事も参考にしてみて下さい。
(出典:「COOL CHOICE」 地球温暖化対策、省エネ、エコで「賢い選択」, 脱炭素ポータル|環境省)
まとめ
脱炭素は、できる限り温室効果ガスの排出を減らす努力をした上で、避けられない排出の部分を他の活動によって埋め合わせていくことです。
これは、決して実現不可能なことでなく、一人ひとりが少し意識を向けるだけでも、大きな効果が望めます。すぐにパーフェクトな状態を求めていく必要はなく、クールチョイスを積極的に行い、少しずつでも毎日の生活に取り入れていくことが大切です。
地球の住民である私たちが、大切な住む場所を守れるよう、そして、これから先も環境を維持していけるよう、脱炭素を理解し、意識して行動することは、大きな前進となるでしょう。
そして、脱炭素化社会は、1人が百歩前進するよりも、10人が十歩、100人が一歩と、たくさんの人を巻き込んで、ムーブメントを起こすことでより大きな力へと繋がっていきます。
ぜひ、周りの人にも広めながら、一緒に脱炭素社会の実現を目指して行けたら素敵ですね。