次世代ヴィーガンアイスクリームの原料はひよこ豆か?ひよこ豆に秘められた代替乳製品の可能性を徹底解説
次なるヴィーガンミルクは、ひよこ豆?かわいい見た目に秘めた、ひよこ豆の驚くべき可能性に注目しました。ヴィーガンフードの楽しみの幅が広がります。
イスラエル発、ひよこ豆を利用した乳製品
世界でも、ヴィーガンの最先端をいく、イスラエル。
ハッピーキヌアヴィーガンメディアでも、イスラエルについて、ご紹介している記事があります。
その、イスラエルにあるChickP(チックピー)という企業が、ひよこ豆の可能性を、製品にして、世界に発信しています。
ChickPが手掛ける製品
チックピー社では、ひよこ豆から得たタンパク質を、粉末状にした製品を、食品加工業者向けに、開発、販売しています。
さらに、こちらの記事では、チックピー社が開発した、ひよこ豆由来のマヨネーズについて、ご紹介しています。
チックピー社の手掛ける、ひよこ豆のタンパク質分離物は、タンパク質含有量が90%以上と、高含有率であることが特徴です。
そのタンパク質分離物は、今後も、さまざまな食品への応用が、期待されています。
ひよこ豆発、ヴィーガン乳製品の新たな可能性
2016年の夏、チックピー社は、カプチーノに対応できる、バリスタミルクを、開発し、展示会にて発表しました。
このバリスタミルクは、もちろん、ひよこ豆の、タンパク質分離物を使用したものです。
カプチーノは、エスプレッソに、細かく泡立てたミルクが、おいしさのポイントです。
チックピー社は、ひよこ豆のアクアファバが、卵白のように泡立ち、その形状を保つことを応用しました。
ひよこ豆ミルクは、アイスクリームにも
チックピー社は、このときに得たノウハウにより、よりミルキーで、口当たりの良い、乳製品のような、ひよこ豆ミルクを開発しました。
2022年12月、アイスクリームチェーンを展開する、イスラエルのVANIGLIA Ltd.(ヴァニリア社)と、共同で開発した、ヴィーガンアイスクリームのプロトタイプを発表しました。
タンパク質含有量が90%もあるため、濃厚な味わいになるという、ひよこ豆由来のアイスクリーム。
それは、まるで、マスカルポーネを想起させると、チックピー社のアプリケーションマネージャー、Maor Dahan氏は述べています。
応用範囲が広い、ひよこ豆ベースの乳製品
ひよこ豆の、タンパク質分離物を用いた、新しいヴィーガン乳製品は、他のヴィーガンミルク以上に、私たちの
「これが欲しかった!」
という思いに、応えてくれる、重要な存在である可能性を秘めています。
泡立ちが保てないために、カフェラテを選んでいたヴィーガンの方。
これからは、カプチーノをチョイスできますね。
アイスクリームだってそうです。
あっさりとした味わいも、おいしいですが、より、こっくりとした濃厚な味も、楽しめるようになります。
ミルクシェイクだって、マシュマロのような食感のクリームも、味わえる日が近いかもしれません。
世界中で、動物性の食品から、植物性のものにシフトしている方が増えています。
そこに、「植物性は物足りない」という思いをさせない、ライジングスター的存在が、ひよこ豆なのです。
参考記事:VegNews