近年アメリカにおいて、ヴィーガンへの動きに大きな広がりがみられます。
世界初の完全ヴィーガンニュースを発信する「vegannews」によれば、プラントベースの食事を選択するアメリカ人の数が、過去15年間で、ほぼ960万人増加していることが明らかになったようです。
このように、ヴィーガンもしくはベジタリアンは、驚異的な広がりをみせており、飲食業界のみならず、ファッションやコスメ業界に大きく波及しています。
そこで今回は、アメリカのおすすめヴィーガン商品として、以下の商品をご紹介します。
- 服
- 鞄
- 靴
- 時計
- コスメ
日本からも購入できる、ちょっと気になるブランドを、編集部で厳選しました!
ヴィーガンファッション・コスメとは?
おすすめ商品をご紹介するにあたり、ヴィーガンファッションとコスメについても簡単にご説明します。
ヴィーガンファッション
ヴィーガンファッションとは、衣類や鞄、靴などに、毛皮やレザーなどの動物由来の素材を使用しないことを選択するライフスタイルです。
衣類・鞄・靴などの製造過程で使用される化学薬品などにより、環境汚染が引き起こされ、大量の廃棄物が発生する問題もあります。
こうした社会問題に目を向け、動物愛護や環境保護を根底に、自分たちの生活を見直そうと考えている方に、支持されています。
ヴィーガンファッションとは、主に、以下の素材を使用していない服やアイテムをさします。
- レザー
- 毛皮
- 羽毛
- カシミヤ
- シルク
- ウール
- アンゴラ
- ダウン
- シェル
ヴィーガンファッションによく使用されるのが、オーガニックコットンやヘンプ、ソイシルク、ベジタブルカシミヤなどのプラントベースの天然素材です。
- オーガニックコットン
→ 有害な化学薬品を使用しないため、環境負荷も低くなります。 - ヘンプ
→ 害虫に強く、栽培時に農薬・化学肥料を使用する必要がなく、あらゆる土地で栽培可能です。 - ソイシルク・ベジタブルカシミヤ
→ 豆腐製造の際の残余物から作られ、絹のような柔らかさ、耐久性にも優れています。
また、革製品の代替素材として、りんごの皮やパイナップルの葉、コルクなど、性質が皮に似ており、分解可能なため、環境に優しいものが使われています。
ヴィーガンファッションに関する、以下の記事も参考にしてください。
ヴィーガンコスメ
ヴィーガンコスメとは、スキンケア化粧品やメイクアイテムにおいて、動物由来の成分は一切配合です、製造過程において、自然環境や動物の生態を脅かすような開発・動物実験をしていないものとなります。
動物由来の成分として、以下のものが挙げられます。
- 乳製品・卵・ハチミツなどの動物性の食材
- 化粧品の原料として使用される、動物性コラーゲン・牛脂・カルミン(虫から採られる紅色色素)・シルクなど
- 化粧ポーチやアクセサリーに使用される、毛皮・革製品など
チークやリップの色が濃く鮮やかな場合、カルミンが配合されていることが多いですし、グロスなどに、ハチミツが含まれている場合もあるため、成分は必ず各自ご確認ください。
また、動物の生態を脅かすような開発がなされているとして、ヴィーガンが避けるものには、パームオイルなどが挙げられます。
そのため、パームオイル無配合の商品を選ぶことをおすすめします。
パームオイルに関しては、以下の記事も参考にしてください。
ヴィーガンコスメに関しての詳細は、以下の記事も参考にしてください。
アメリカのおすすめヴィーガン商品8選
1. Reformation 【服】
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「Reformation」は、ロサンゼルス発、急成長を遂げているアパレルブランドです。
このブランドは、テイラー・スウィフトがお気に入りと発信したことで知名度が上がりました。
コンセプトは、サスティナビリティ(持続可能性)であり、商品には、デッドストックやヴィンテージ、天然素材を使用し、環境への配慮に取り組んでいます。
また、オンラインショップでは、商品製作にかかる二酸化炭素排出量や、水の使用量などが開示され、消費者はマイページ上で、これまでの購入履歴で、どれだけ環境負荷を軽減できたかを知ることが可能です。
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商品の購入はこちらから(海外通販サイトBUYMA)
商品の購入はこちらから(海外通販サイトFarfetch)
2. Loomstate 【服】
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「Loomstate」は、2004年にニューヨークで創立した、オーガニックコットンを用いたアイテムを展開するファッションブランドです。
3年間、一切農薬を使用せず、化学薬品による環境負荷を、最小限に減らした製造工程で製造した、オーガニックコットンを使用し、自然環境を考慮したオーガニックブランドの先駆者的存在です。
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商品の購入はこちらから(楽天市場)
3. JW PEI 【鞄】
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「JW PEI」は、2016年にスタートした、ロサンゼルス発のバッグブランドです。
100%ヴィーガンレザーを100%使用し、サステナブルな取り組みを行っています。
エレガントでトレンド感のあるデザイでありながら、価格も手頃であり、アメリカやヨーロッパを中心に注目が高まっています。
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商品の購入はこちらから(JW PEIの日本公式サイト)
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4. TELFAR 【鞄】
「TELFAR」は、デザイナーのTelfar Clemensが2004年に立ち上げた、ジェンダーレスなブランドです。
人気のあまり入手困難なことで話題となった、THE SHOPPING BAG。
このバッグは、ヴィーガンレザー製で3サイズあり、ブルックリンのブッシュウィックにいるような、おしゃれな若者が持ち歩いていることから、ブッシュウィック・バーキンとも呼ばれているようです。
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5. SAUCONY 【靴】
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「SAUCONY」は、1898年にペンシルベニア州の町工場で誕生した、アメリカ最古のアスレチックブランドです。
スポーツシューズのブランドですが、ファッション性の高さも持ち、高い機能性と快適な履き心地により、幅広い年齢層から支持されています。
ヴィーガン商品はまだ少ないようですが、パフォーマンスと耐久性のバランスを取りながら、製品にはできる限り多くの天然・有機・リサイクルの素材を使用しているようです。
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商品の購入はこちらから(SAUCONYの日本公式サイト)
商品の購入はこちらから(楽天市場)
6. JASON HYDE 【時計】
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「JASON HYDE」は、アメリカ・マイアミ発の時計ブランドです。
日本国内では、時計専門店オンタイムの系列店舗で、独占先行販売を行っているようです。
「It’s time to be organic!!!」というスローガンを掲げており、ストラップにはヴィーガンストラップが使用されています。
また、時代を超えたエレガントなデザインは、大気・水質汚染に挑み、動物愛護・自然環境に配慮する運動が盛んとなった、60・70年代の工業デザインにヒントを得ているようです。
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商品の購入はこちらから(JASON HYDEの日本公式サイト)
7. Derma E【コスメ】
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「Derma E」の商品は、全てヴィーガンであり、高品質でありながら、リーズナブな価格でスキンケアを展開するブランドです。
遺伝子組み換えではない自然原料を多く使用し、グルテンフリー・ソイ(大豆)フリーでもあります。
また、パッケージにはリサイクル可能な素材を使用するなど、環境にも配慮した取り組みが行われています。
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商品の購入はこちらから(iHerb)
8. Herbivore Botanicals 【コスメ】
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「Herbivore Botanicals」は、シアトル発のスキンケアブランドです。
100%天然由来成分にこだわり、全ての製品作りの過程で動物実験は行わず、製品は全てヴィーガンです。
近年話題の CBD 系のアイテムも揃っています。
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商品の購入はこちらから(Herbivore Botanicalsの日本公式サイト)
今回ご紹介したブランドが取り扱う商品の中には、「ヴィーガン商品でないもの」もありますので、事前に確認するようにしてください。
アメリカでのヴィーガンの動き
インタラクティブマップを使用して、ヴィーガンに関する調査を実施した「IpsosRetail Performance」は、プラントベースのヴィーガンが、アメリカ全土に広がっていることを明らかにしました。
研究調査期間の15年間に、プラントベースの食事を実施した人数は、15年前のわずか29万人から、今日では970万人以上に増加したことが分かりました。
「インタラクティブマップ」とは、地図上で任意のオブジェクトを位置に紐づけたスポットピンで表現し、特定のピンを動かしたり、ズームしたり、自由にアニメーションさせたりといったコントロールが可能なマップサービスです。
2004年から2019年のデータによる調査結果は、以下のように示されています。
- 最もヴィーガンの多い州は、オレゴン州であり、15年のうち12年間で最高の検索値を達成しており、続いて、バーモント州・ワシントン州・カリフォルニア州となります。
- ヴィーガンに最も消極的な州は、ミシシッピ州であり、サウスダコタ州、アラバマ州、ノースダコタ州がそれに続きます。
- 政治的傾向は、各州のヴィーガンの割合と相関関係があり、上位10のヴィーガン州は主に民主党の有権者であり、最下位の10のヴィーガン州は主に共和党です。
ヴィーガンへの最大の変化が見られる州として、ネバダ州(ヴィーガン検索で38ポイント増加)と、ニューハンプシャー(ヴィーガン検索で31ポイント減少)があります。
調査の対象期間を通じて、北東海岸と西海岸の両州は、ヴィーガニズムに最も早く関心を示し、2013年には、さらに多くの州がそれに続き、有名人による注目度の高い認知度と、店舗やレストランでの肉代替製品の入手可能性の増加により、関心が大幅に高まりました。
Ipsos Retail Performanceのグローバルビジネス開発マネージャーである、Kelly Fairchildは、以下のようにコメントしています。
「プラントベースの食事は、急速に主流になりつつありますが、それは着実なものではありませんでした。
近年、ヴィーガン食や、より多くの肉代替製品が急速に開発され、市場に出回っています。
ヴィーガニズムへの関心が、動物愛護のひとつということから、環境問題と個人の健康に関する幅広い懸念に移行するにつれて、かつては少数派だったプラントベースの食事をする人が、ますます増えています。」
(出典:Vegan News「New Study Reveals 9.6 Million Americans Are Vegan Now, A 300% Increase!」)
近年は、特に地球の温暖化が大きな問題となっており、それに伴う活動も世界各国で増えています。
また、アメリカでは、肥満や糖尿病(2型糖尿病)人口が増加しており、これらの問題と動物性食品の摂取が、深く関係している可能性から、ヴィーガンやベジタリアンへ移行する方が、多くなっている要因でもあるようです。
まとめ
今回ご紹介したブランドは、動物愛護・環境保護を重視した企業で作られており、エシカル消費にも配慮されています。
アメリカと言えば、ビヨンドミートなど、代替肉を開発する企業は多数存在しますが、その他、ファッションやコスメ業界へのヴィーガン商品の進出も拡大しており、今後の展開が楽しみです。
ビヨンドミートに関する詳しい記事も参考にしてください。
【ヴィーガン対応】話題の植物性代替肉、4選徹底比較(ビヨンドミート、ネクストミーツ)
今回ご紹介した商品から、気になるブランド・商品が見つかれば幸いです。
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