フェアトレードって何?いまさら聞けないエシカルな取り組みを徹底解説
フェアトレードとは何かを説明できますか?ヴィーガンは絶対知っておきたいエシカルアクションを解説。メリット・気になる点や、商品、見分け方などをご紹介します
なんとなく知っているけれど、どういうものを指すのか、イマイチ分からない。興味はあるけど、どういうものをフェアトレードと指すのか知らない。
そんなお悩みを持っている方のために、フェアトレードの概要やメリット、どういった商品が認定されるのかについて、この記事でご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
フェアトレードとは
まず、フェアトレードの意味についてですが、直訳すると以下の通りです。
フェア(fair)=公平な、平等な
トレード(trade)=売買の取引をすること
つまり、フェアトレードとは、「平等な取引・貿易」をすることを指します。
これは1947年に、はじめて使われた言葉です。プエルトリコの女性たちが作った工芸品を、アメリカのNGO(非政府組織)が販売したことが、誕生のきっかけとなりました。
フェアトレードは、途上国で生産を行っている業者と、先進国での業者や消費者が、公平に取引をすることを目的としています。
フェアトレードの基盤は、法律の力が無くても、みなが平等だという考えを指す、エシカルな考え方から成るものです。
エシカル(ethical)とは、倫理的、道徳上という意味であり、法律が無くとも皆が平等で正しいと思うことを指します。
フェアトレードはまさに平等を目指した、倫理的かつ、道徳を重んじた取り組みといえます。
エシカルについての詳細は、下記の記事もご覧ください。
エシカルとは?エシカル消費を実践するポイント5選
ではなぜ、フェアトレードが必要なのでしょうか。
最も身近な例を挙げると、私たちが何気なく買っている食材にヒントがあります。
スーパーやコンビニで売っているバナナやチョコレート、コーヒー豆や紅茶。これらの商品は、衝撃を受けるほど安く販売されていませんか?
消費者側からすると、安くて美味しい食材が手に入るのは、非常に嬉しいことですよね。
しかし、安く売られているのには理由があります。それが、今回この記事で紹介している、フェアトレードが必要になる原因でもあるのです。
本来、取引や貿易は平等であるべきなのですが、中には、「アンフェアトレード(不平等取引)」が行われている場合もあります。
搾取を目的としている部分が大きく、仮に生産者が良いものを作っても、安く買いたたかれてしまうケースもあります。途上国の生産者の方がどんなに頑張っても、取引する業者から、相応の評価や金額をもらえない。
そんな不平等が、世界のどこかでは行われている場合があるのです。
どんなに頑張っても報われない。日本でいうところの、ブラック企業と言うとイメージしやすいでしょうか。
そんな不平等を無くそうとする運動が、「フェアトレード」です。
途上国の生産者が搾取のせいで貧困に陥らないために、適正な価格で平等。倫理的かつ道徳的な、エシカルさを念頭に置いた取引を、目的のひとつとしています。