洗い流さないコンディショナーは本当に環境に良い?詳細を徹底解説
欧米で大人気のヘアケアブランドGarnier(ガルニエ)から洗い流さなくて良いコンディショナーが登場。洗い流さないので水資源を節約できるため環境に優しいと謳われていますが実際はどうなのでしょうか?
Greenwashing、肌にも地球にも優しく?
*Greenwashing(グリーンウォッシング)は美容業界においては通例のこと。そして、残念ながら、ガルニエも例外ではありません。
たとえば、サステナブルブランドと表示したいために、天然成分の使用を促進。しかし、多くの専門家は、自然界を破壊し、天然資源を使い果たしてしまわないために、美容業界は自然界に依存することから離れる必要があることに同意しています。
新技術による研究所で開発される化粧品科学は、実際にははるかにサステナブルなオプションです。
化学により、他の方法では不可能な、より高い純度、より優れた安全性、および環境への影響が少ない多くの原料を効率的に生産することができると化粧品化学者のケリー・ドボス氏は述べています。
*グリーンウォッシングとは環境に配慮しているように装っているが実は違うこと。
ガルニエは本当に環境に配慮したブランドなのか
ガルニエは、洗い流さないコンディショナーをブランド化することで、通常のコンディショナー製品を販売し続けているにもかかわらず、水資源を無駄にしているという罪悪感を消費者に与えています。
ガルニエのグローバルブランドプレジデントであるエイドリアン・コスカスは、プレスリリースで次のように述べました。「より持続可能でありたいという消費者の願望と、実際に行動を起こすことの間には食い違いがあります。」
しかし、上記の点を考慮に入れると、「消費者」を「ガルニエ」に置き換えると、本当の意味が見えるのではないのでしょうか。
美容業界最大会社L’Oréal(ロレアル)
ガルニエは、美容業界最大会社の1つであるロレアルの子会社の一つです。
ロレアルのサステナブルへの取り組みは進展していますが、その主な焦点は利益によるものです。同社の製品のいくつかは、排出量、水使用量、土地利用、生物多様性の点で環境への影響が大きく、より多くのイノベーションが必要です。
実のところ、ガルニエは持続可能性に向けての新たなスタートを切っています。しかし、環境に配慮したブランドと見なすには、いくつかの根本的な変革を加える必要があります。
その変革は親会社ロレアル会社がするべきことでもあります。
2021年、ロレアルはClimate Week NYCを後援し、2030年までに、カーボンニュートラルや水資源リサイクルシステムの構築などを約束しました。
しかし、美容業界にこれらの目標について報告させる法律はないため、実際に約束が守られるのかは定かではないのが現状です。
まとめ
大手ヘアケア商品メーカーガルニエから洗い流さないコンディショナーが発売されました。水の使用量かかなり減らされパッケージもプラスチック不使用と、環境に優しく作られています。
しかし、大手メーカーガルニエの商品のほとんどは未だにプラスチックを使用し大量の水資源が使われています。
ですが、美容業界にはサステナブルなブランドがあることも確かです。その多くは美容と環境の面でもしっかりと本当のサステナブル商品を作っています。
私たちに必要なのは、広告やパッケージ騙されず本当に環境に優しい商品を作っている会社を見極める目を養うことなのではないのでしょうか。
Garnier公式サイトはこちらから。
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