【保存版】PETAが注目する、2021年のヴィーガン食品トレンド15選
世界最大の動物愛護団体であるPETAが注目する、2021年のヴィーガントレンドをご紹介します。ヴィーガンフードはもちろん、動物や環境、人種に関することまで幅広い内容でお届けします。ヴィーガンの方、ヴィーガンに興味のある方は必見です。
昨年に引き続き、2021年にはさらなるヴィーガン関連の新たなニュースが飛び交っていますよね。
そのような中、世界的なヴィーガンのトレンドが気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、アメリカのアニマルライツ(動物愛護・動物擁護)団体、 PETAのサイトから、「2021年のヴィーガントレンド」に関する記事をご紹介します。
目次
PETAとは?
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アメリカのアニマルライツ(動物愛護・動物擁護)団体、 PETA「動物の倫理的扱いを求める人々の会(People for the Ethical Treatment of Animals)」は、650万人以上のメンバーとサポーターを擁する世界最大の動物愛護団体です。
PETAは、人間至上主義的な世界観である種差別主義に反対し、多くの動物が長期間にわたって酷く苦しんでいる4つの分野とされる、実験室・食品産業・衣料品取引・娯楽産業に注目しています。
他にも、ネズミや鳥など「害虫」とみなされがちな動物の残酷な扱われ方や、家畜に対する残虐行為など、様々な問題に取り組んでいます。
また、一般市民への教育や動物への残虐行為の調査、研究、動物救済、法律の制定、特別イベント、著名人の参加、抗議キャンペーンなどを通じて活動をしています。
(出典:PETA「About PETA」)
PETAについてお分かり頂けたところで、「PETAが注目する、2021年のヴィーガン(食品)トレンド15選」について次にご紹介します。
PETAが注目する、2021年のヴィーガン(食品)トレンド15選
1.ヴィーガンになることで、気候変動の抑制とパンデミックの回避となる
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2020年の2つの大きな出来事と言えば、「COVID-19の*パンデミック」と「気候変動問題」ではなかったでしょうか。
*パンデミック(pandemic)・・・人獣共通感染症(伝染病)の世界的大流行を表す意味である単語。
パンデミックを防ぎ、現在進行中の気候変動に対処するための確実な方法は、ヴィーガンになることだと言えます。
昨年はヴィーガン食品への関心が大きく高まりましたが、2021年は間違いなく、さらに大きな上昇傾向が見られるでしょう。
「パンデミックを防ぎ、現在進行中の気候変動に対処するための確実な方法は、ヴィーガンになること」とありますが、どういう関係があるの?と疑問に感じる方もいらっしゃると思います。
そこで、その関係性を以下にご紹介します。
【ヴィーガンと気候変動の関係】
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国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が発表した、土地利用と気候変動に関する報告書では、肉食を減らし、プラントベース食品を取り入れることが推奨されました。
その内容の一部を以下にご紹介します。
IPCC第2作業部会の共同議長は、「食生活の選択によっては、より多くの土地や水を必要とし、熱を奪うガスの排出量が多くなるものがあります。
穀物や豆類、果物、野菜などのプラントベース食品と、温室効果ガスの排出量が少ないシステムで持続的に生産される動物性食品を中心としたバランスのとれた食生活は、気候変動に適応し、それを抑制するための大きなチャンスとなります」と述べています。
(出典:ipcc「Food security」)
温室効果ガス排出量の約4分の1を占める畜産業は、森林伐採と並んで、食料の消費と生産のあり方を大きく変えることが提言されています。
例えば、家畜の飼育は、家畜が出すメタンガスや、牧草地を広げるために行われる森林伐採によって、地球温暖化の原因となっています。
そのため、プラントベースを中心とした食生活を送ることで、温室効果ガスの排出量を削減し、食料安全保障を向上させることができます。
詳しくは、ヴィーガンと環境問題|畜産業が地球温暖化に与える影響はどれくらい?を参考にしてください。
ヴィーガンが避けることもある「パームオイル」も、世界で最も生物多様性の高い森林の森林破壊の主要な推進力であり続けています。
詳しくは、ヴィーガンがパームオイル・パーム油を避ける理由|代替品も紹介を参考にしてください。
2030年を達成期限とするSDGs(持続可能な開発目標)の1つに、「気候変動に具体的な対策を」があり、環境問題を緩和するという目標を掲げていますが、ヴィーガンであることは、この目標達成へ貢献することが可能と考えられます。
詳しくは、今さら聞けない「SDGs」とは|ヴィーガン必見のエシカルなトレンドを解説を参考にしてください。
【ヴィーガンとパンデミックの関係】
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ここでは、イギリスの医師が、コロナのようなパンデミックを避けるためにヴィーガンになることを推奨している記事がありますので、要約して以下のご紹介します。
現在、致命的で壊滅的なパンデミックが続いているため、プラントベース食品の摂取を促す理由はさらに増えており、イギリスの医療従事者らはまさにそれを実践しています。
COVID-19は、エボラ出血熱、ジカウイルス、中東呼吸器症候群(MERS)、重症急性呼吸器症候群(SARS)、鳥インフルエンザ、豚インフルエンザなどと同様に、人獣共通感染症です。
つまり、動物から人間に感染したということであり、偶然起こったことではありません。
肉や卵、乳製品を供給するため、工場型畜産により家畜が飼育されている環境が、動物から人間へのウイルスを発生しやすい状況を生み出しています。
*ジェーン・グドール氏は、「私たちがこのような事態を招いたのは、動物や環境を絶対的に軽視しているからです。
野生動物を軽視し、飼育動物を軽視することで、病気が人間にまで波及する状況を作り出してしまったのです」と述べています。
*ジェーン・グドール(Jane Goodall)・・・60年にわたって野生のチンパンジーの社会的・家族的相互作用を研究し、武力衝突を含むチンパンジーの人間的な行動を目撃したことで、チンパンジーに関する世界的な第一人者として知られている。
また、ロンドンのキングス・カレッジ病院 顧問血液学者は、「プラントベースの食生活に移行しなければ、別の病気の発生は避けられない 」と述べており、「過去100年の経験から、食生活や食品の生産方法を変えない限り、パンデミックは続くことがわかっています」と続け、プラントベースの食事にすることをすすめています。
プラントベースの食事にすることは、健康や環境、そして動物にとって有益であるだけでなく、このような人獣共通感染症を予防し、公衆衛生に対する人獣共通感染症の脅威を軽減する方法なのです。
(出典:onegreenplanet「UK Doctors Urge People to Go Vegan to Avoid Future Pandemics like Coronavirus」)
2.ファーストフードチェーンのヴィーガンメニューが幅を利かせてくる
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KFC・Pizza Hut・Dairy Queen・California Pizza Kitchenなど、多くのファストフード・ファストカジュアルレストランチェーンが、2020年にヴィーガンメニューを追加して成功を収めました。
これは、2021年のヴィーガン・ファストフードが飛躍的に伸びるという事を示しています。
マクドナルドは、ビヨンド・ミート社(植物由来の 人工肉 を製造・開発するアメリカの食品テクノロジー 企業)の協力を得て開発された新商品「McPlant」シリーズのテストを来年から開始するとのことです。
ケンタッキーフライドチキン(KFC)は、 ビヨンド・ミート社と提携し、2020年8月にヴィーガンチキンとなる「ビヨンド・フライドチキン」を試験的に提供しました。
詳しくは、「ビヨンド・フライドチキン」に関する記事なども参考にしてください。
3.ヴィーガンフィッシュとポークの時代へ
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2020年にはヴィーガンチキンやソーセージが注目を集めましたが、2021年はプラントベースのポークやフィッシュの年になりそうです。
ビヨンド・ミート社(植物由来の 人工肉 を製造・開発する アメリカの食品 テクノロジー 企業)が中国で肉を使わない「豚」のミンチを発売しましたが、同じ頃、イギリスではヴィーガンの*ポケボウルの店が初めてオープンしました。
*ポケボウル(Poke Bowl)・・・ポケとはハワイ語で「切身」を意味する言葉で、現在では魚介類の切身に、塩、醤油、食用油、海藻、香味野菜などを混ぜ込んで調味した料理を指し、白飯の上に載せたものはポキ・ボウル(poke bowl)とも呼ばれる。
魚と豚のためにも、こうしたヴィーガンフードのトレンドが、世界に広がっていくことに期待しています。
世界各国では、3Dプリンター食品の開発が積極的に進められているのをご存知ですか?
現在では、プラントベース食品で作られたサーモンもプリントできるようになっています。
詳しくは、3Dプリンターで作られた食品!?最新テクノロジーを使った植物由来食品を解説も参考にしてください。