【保存版】PETAが注目する、2021年のヴィーガン食品トレンド15選
世界最大の動物愛護団体であるPETAが注目する、2021年のヴィーガントレンドをご紹介します。ヴィーガンフードはもちろん、動物や環境、人種に関することまで幅広い内容でお届けします。ヴィーガンの方、ヴィーガンに興味のある方は必見です。
4.レストランや食品ブランドがヴィーガン市場に介入
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プラントベース食品への需要の高まりにより、食品ブランドやレストランでは、ヴィーガン製品やメニューの開拓に励んでいます。
MorningStar Farms社(ケロッグ傘下にある、アメリカの代替肉の老舗)は、卵と乳製品で製造された定番商品のベジタリアンからヴィーガンへの移行を2019年から開始し、来年までに完了させる予定です。
ロサンゼルスのBurgerlords(ヴィーガンバーガーのレストラン)も100%ヴィーガンメニューに切り替えたことで、地元の住民はもちろん、多くの人々がヴィーガンメニューを気軽に楽しめるようになりました。
また、不衛生な食肉処理場や食肉市場が、豚インフルエンザや鳥インフルエンザ、SARSなどの病気の温床になっていることがますます明らかになっています。
こうした現状を受け、地球上のすべての人々の健康と安全をより真剣に考える食品ブランドや、飲食店が増えることを期待しています。
乳製品の代わりに、豆乳や豆腐、アーモンドなどのナッツ類からできた「ヴィーガンチーズ」もあります。
詳しくは、【動物性不使用】美味しいヴィーガンチーズ10選を参考にしてください
また、ヴィーガンや、食物アレルギーを持つ方に安心な、牛乳に変わる植物性ミルクも手軽に手に入るようになっています。
詳しくは、以下の記事も参考にしてください。
昭和25年頃、米海軍基地から直接レシピを聞き作り始めたと言う歴史ある「佐世保バーガー」にも「ヴィーガンバーガー」が誕生したのをご存知ですか?
詳しくは、佐世保バーガーがヴィーガンに!本場長崎・佐世保の「Y’s V Burger」をご紹介|実際に食べた感想も◎も参考にしてください。
5.黒人経営のヴィーガンビジネスブーム
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世界中の黒人コミュニティでは、何世紀にもわたってプラントベースの食事が伝統的に受け継がれてきましたが、ヴィーガンビジネスへは消極的だったようです。
しかし、2020年の*社会的な再認識(ミネアポリス反人種差別デモ)は刺激的な波及効果をもたらしました。
*2020年ミネアポリス反人種差別デモ(George Floyd protests in Minneapolis–Saint Paul)は、2020年5月にアメリカのミネソタ州ミネアポリスで発生した人種差別に抗議するデモ。ジョージ・フロイドの死に起因する。
デモのさなかの暴動は全国・世界にまで影響し、一部の過激派が人種差別非難という本来の目的を逸脱した略奪・放火などの犯罪行為を行い問題化した。
デモ隊らはしばしば「I can’t breathe(息ができない)」という死亡直前のフロイドの言葉を復唱し抗議した。
また、プラカードには、*「Black Lives Matter」(ブラック・ライヴズ・マター)などといった内容が目立った。
*Black Lives Matter・・・警察による暴力や黒人に対するあらゆる人種的動機による暴力に抗議する、分散型の政治的・社会的運動となっている。
(出典:wikipedia「2020年ミネアポリス反人種差別デモ」)
そして今、食品業界の新世代の黒人リーダーたちが、動物や人、環境のために、ポジティブな変化を起こし始めています。
新しい黒人経営のレストラン(Cafe Organixなど)から、黒人経営のヴィーガン食品ブランドを拡大し、自宅まで配達する(PETAのビジネスフレンドであるMaya’s Cookiesなど)までに発展しています。
このように、多くのヴィーガンビジネスが、ヴィーガンであることが「白人のもの」だけではないことを証明しています。
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上記、Maya’s Cookiesの経営者は、ジョージ・フロイドさんが殺害された事件を受けて、アメリカ人に黒人経営のビジネスを支援するよう呼びかけた、ソーシャルメディアの*バイラルキャンペーンの恩恵を受けた1人です。
*バイラルキャンペーン・・・広告の内容が話題になり、人から人へと広がっていくことを狙う広告手法。
以前のMaya’s Cookiesは、地元の4つのファーマーズマーケットでの販売が大部分を占めたいた小さな成長企業でした。
しかし、現在では、アメリカでNo.1の黒人経営のヴィーガンクッキー会社になっています。
6.食を通じ世界を変える
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今回の記事で紹介ているヴィーガンの進歩は、*社会正義の改革に貢献しています。なぜなら、*種差別は社会正義の問題だからです。
*社会正義(social justice)・・・正義を社会において応用した概念であり、社会的公正とも呼ばれる。
*種差別・・・他のすべての動物種が自分たちの種よりも劣っていると考えること。
PETAも人間至上主義的な世界観である種差別主義に反対している。
ヴィーガンフードは、種差別をなくすのに役立ち、他の形態の差別にも波及しています。
例えば、*コリン・ケーパーニックが*「ベン&ジェリーズ」とコラボしたヴィーガンアイスクリーム。
*コリン・ケーパーニック(Colin Kaepernick)・・・アメリカの公民権運動家で、元フットボール選手のクォーターバック。政治活動家としては、NFLの試合開始時の国歌斉唱の際に跪き、米国における警察の残虐行為や人種的不平等に抗議した。
*ベン&ジェリーズ(Ben & Jerry’s)・・・アイスクリーム、フローズンヨーグルト、シャーベットを製造するバーモント州の企業。現在は、ユニリーバの完全子会社としてグローバルに展開している。
乳製品を使わない新フレーバー「Change the Whirled」は、ヴィーガン活動家のコリン・ケーパーニック自身が言うように、「正義(公正)への道程に喜びを与える」ことに貢献しています。
※この「喜び」には、新フレーバーのアイスクリームを楽しむ事の意味合いがあるようです。
今後も、世界中からあらゆる偏見を払拭するような、動物に優しく、美味しい食品がさらに増えることを期待しています。
補足すると、この新フレーバーの売り上げは、すべてKYRCに寄付されます。
KYRCは、全米の黒人やブラウン系の若者への支援活動を拡大するために、この寄付金を使っています。
KYRCは、人種差別や白人至上主義の撤廃に取り組む一方で、若者が自らの美しさや力を理解することを支援しています。
乳製品や卵を使用しないヴィーガンアイスクリームは意外と簡単に作れますので、お試しください!
詳しくは、【保存版】ヴィーガンアイスクリームのレシピ7選とアメリカのヴィーガンアイス3選を参考にしてください。
7.代替肉となるベジタブルとフルーツ
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ここ数年、スモークしたスイカの「ハム」やバナナの皮の*「プルドポーク」、バターナッツスクワッシュの「ツナ」などが登場しています。
*プルドポーク・・・ポークの塊肉をほろほろになるまでじっくり火を通し、やわらかく肉汁たっぷりに仕上げて細かくほぐした料理のこと。
2021年には、野菜や果物がどのように変身するのか楽しみですね。
ゼロ・ウェイストのビーガン・シェフとして知られている、マックス・ラ・マンナ(Max La Manna)のレシピを以下にご紹介します。
【バナナの皮のプルドポークレシピ】
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このレシピは、文字通りバナナを使ったものであり、バーガーとするなら1人前ほどの量となります。
生ゴミ対策にもなりますし、バナナの皮を無駄にしないためにも、お試しください!
〈材料〉
- オーガニックバナナ 2本
- バーベキューソース 大さじ2
≪マリネソースの材料≫
- オリーブオイル 大さじ2
- スモークパプリカ 小さじ1
- ガーリックパウダー 小さじ1
- ドライマスタード 小さじ1
- チリパウダー 小さじ1
- ガーリックパウダー 小さじ1/2
- クミン 小さじ½
〈作り方〉
- バナナはオーガニックのものを選び、よく洗う。
- バナナの皮を剥き、皮についているバナナはスプーンなどで出来るだけ取り、細切りにする。
- ボール、または深皿に「マリネソースの材料」を全て合わせて混ぜておく。
- ③に先程細切りにしたバナナの皮を入れ混ぜ合わせる。
- フライパンに④を入れ炒め、最後にバーベキューソースを混ぜて完成!
バーガー用のパンに挟むと、ヴィーガンバーガーとして召しあがれます。
バナナの皮には、ビタミンC・カリウム・食物繊維などの栄養素が含まれており、美容や健康への効果も期待できるようです。捨てるなんてもったいないですね!
バナナの皮の食感や、実際に作ってみた人の感想などの詳細は、以下の記事でも詳しく紹介しておりますので、参考にしてくださいね。
バナナの皮も代替肉に!?野菜の代替肉、Meaty Veggiesとは